正常性バイアス2012

日本の家電が負け組になった本当のワケ(日経BIZ)
・アナログ全盛の時代は技術そのものが高い参入障壁となっていました。以前は世界の半分である自由主義経済圏の先進諸国が大きな市場であり、比較的高機能で高品質の製品がその市場から求められてきました。日本企業はその延長上で発展してきました。
・市場が先進諸国から新興国にシフトしていたのです。同時に技術的にもデジタル化によるB2C製品の製造への参入障壁がどんどん低くなります。

日本企業の進化論-デジタル化とグローバル化の脅威
・「デジタル製品化」の進行によって、高度なアナログ技術、メカトロニクスの擦り合せ技術や製造技術がなくても、インテルやメディアテック、クアルコムなどのキラーコンポーネントを活用することで、高度な製品を作れるようになりました。その結果、日本製造業が築いた優位性が失われました。
・重工や重機、自動車やコピー機(共にまだ今のところ)などの日本の高い競争力が残っている領域は、まだデジタル化が大きく進行していない領域といえます。

NYタイムズ支局長「日本は3.11より大きな危機の必要あり」
・3.11の東日本大震災、福島原発事故でさえ日本にとって真の危機にはならなかったわけです。日本のシステムを変革するには、ある意味で3.11より大きな危機に直面する必要があるのかもしれません。

<富士フイルム>本業崩壊、生き残りをかけた変革の12年(プレジデントオンライン)
・モノづくりが急激にデジタル化していく中、最後の橋頭堡として残るアナログ部分、そこにこそ生産技術の強みが活かせる
・そういうアナログの強さというのは絶対に残るんです。デジタル化できない部分とは何か、そこが日本のモノづくりにとって最も大切なところだと思いますね
・そうした職人技の極致ともいえるレンズの製造だけに、まだまだ日本のモノづくりの強みが残っている。
・「レンズにはたくさんの工程があり、それぞれが全然違った技術で、それらを網羅できる人はほとんどいません。レンズの場合、それだけハードルが高く、新たに参入するといっても難しいと思います」
・レンズ工場を見学し、樋口の説明を聞きながら、レンズの世界は、デジタル化の波にしぶとく生き残るスイスの高級時計に似ていると思った。日本が生き残る道がここにあるのかもしれない、と。
・自社の持つ高品質な「フィルム」技術の強みを“横展開”と“深掘り”することで、安易にデジタル化され、コモディティ化されることを防いできた。

ビートたけし 金を見せびらかす等金持ちも下品になったと指摘(SAPIO2012年11月号)
・やっぱりある意味では、アメリカの民主主義やら資本主義がこの国をおかしくしちまったんじゃないかと思うこともあるね。歴史のない国のモノマネをして、かえって国が悪くなったんだよ。
・それが資本主義万々歳の世の中になって、成金とバカにされた話が「サクセスストーリー」ともてはやされ、下品なヤツが大手を振って歩くようになる。世の中全体が下品になるのは当たり前だよね。

たけし氏 最新携帯に徹夜、ラーメンで1時間行列みっともない(SAPIO2012年11月号)
・昔はあった「品格」みたいなもんが、この国でもどんどんなくなってるからね。
・周りから「あの家、安い店に乗り換えやがった」なんていわれるのが嫌で、少々高くても近所のなじみの店で買ったわけだよ。
・やせ我慢してでも「精神までは落ちぶれない」って踏みとどまろうとしていたんだね。

「B層」グルメに群がる人(産経)
「これが私の作品です」と一端の料理人のような顔をしている素人が増えている。これはグルメだけの話ではない。社会全体にB層的価値観が蔓延し、それを資本が増幅させている。その結果、一流と三流、玄人と素人、あらゆる境界が失われてしまった。こうした社会では素人が暴走する。

グローバル化でなぜ格差は拡大するのか(JBPress)
・それがかつて起こらなかったのは、新興国の労働生産性が低かったからだ。新興国の賃金が低くてもトラブルや不良品などが多いと、労働生産性で割ったコスト(単位労働コスト)は高くなる。
・グローバリゼーションはすべての国を豊かにするが、すべての人を豊かにするわけではない。

最近流布の「三丁目の夕日症候群」批判に反論(ポストセブン)
今の人は、携帯電話やゲームといった生活を便利、快適にするものにしかお金をかけません。心を耕すことに興味を持たない“非文化大国”になってしまった。これは20世紀後半からの先進国全体の傾向といえます。その中でも日本は突出しているように感じます。

震災後のモノづくり復興、6つの条件(日経ビジネス)
・省資源(材料、部品の構造をより簡素に小さく)、省エネ(電力、石油の消費をより少なく無駄なく)の「最適な生産プロセス」を徹底的に追求することが重要です。モノのありがたみを知った今こそ、我々はモノづくりの本来の姿を見つめ直す、機会を迎えているのです。
・出来上がった製品を使う方もそうです。いまは昔のように、自分のカメラを「愛機」とは呼ばず、自動車も「愛車」ではなくなりました。これは人の琴線に触れるモノづくり、すなわち「心」を意識したモノづくりが、合理性(効率やコスト重視)という名の下に、排除されてきた結果です。世の中に無味乾燥な製品ばかりが出回り、モノと人とのつながりが薄くなってしまったのです。
・合理性、デジタル化に偏ってしまった今だからこそ、一見すると非合理的な「心」やアナログの部分を大切にすることが、日本のモノづくりを復興させるための決定打になるはずです。

世界通貨戦争、無条件降伏する日本(JBPress)
・それが日本になくなってしまうということは、とりもなおさず日本に世界最高の生産技術力が今後蓄積されていかなくなる危険性を示唆している。
・次世代の日本を支える産業をしっかり育成しないまま、日本の最後の牙城である生産技術を失えば、果たして私たちの子供の世代は何を糧に世界で勝負し外貨を稼げばいいのだろう。
・国土でも産業でも、国を守る意識の欠如がはなはだしい
・スイスは国を支える産業が超高級時計に代表される超高級消費財・生産財や金融業で、通貨高があまり影響がないかむしろ好ましい。一方、オーストラリアなどの資源国も一時資源が逼迫している状況では通貨高は苦にならないどころか好ましい面もある。

北野武が語る――「電車の中の化粧なんて、酔っぱらいの立ち小便と同じ」(産経新聞)
・今の人たちは情報を探しまくるんです。自分で追いかけるから、たどりついた情報は、たいしたことなくても、すごい情報だと思ってしまう
・それにみんな家畜のように、檻(おり)から檻へと動かされている。その構図が格差を生んでいるのに気づいていない
・今の日本って、品がいいとか悪いとか言わなくなったね。
・3回食べるのを我慢して1回にしなさい。その代わり千円のやつをゆっくり食う。服も同じ。昔の教育はそれを教えてたはずなんだけど

メイド・イン・ジャパン最終章?(Diamond)
消費者としては、「(ある程度の品質を確保しているなら)安かろう良かろう」。だが、製造業としての日本自動車/二輪車産業界としては、「シャッター工場街」への道を突き進むことになる。日本はいま、こうしたネガティブスパイラルの初期段階にいる。

メイド・イン・ジャパンの命運(NHKスペシャル)
・いま日本の製造業が直面している世界の地殻変動、それは、猛スピードで技術が陳腐化し、製品の差別化が難しく、しかも製品の寿命が超短命に陥っていることだ。
・少しでも安いモノをと考える消費者にとって、ライバルがある程度の技術力を持てば、日本製品の優位性は一気に崩れるのだ。

iPadであなたはもっと馬鹿になる(Newsweek)
・デジタル機器やウェブに振り回されて、人類は考えることをやめてしまった
・それなのに、自分がどんどんばかになっている気がしてならない。実際、平均すれば、われわれは上の世代より無知なのではないか。
・では、私たちがしていないことは? それは「考える」こと。情報を処理してはいるが、考えてはいない。2つは別物だ。

技術流出を憂うか、雇用確保を喜ぶか(日経TechON)
今、日本に開発・生産拠点を置いた製造業が継続的に発展し、雇用を生み出し続けることが非常に難しくなっている。その意味では、外国資本であっても日本に拠点を置くことは歓迎すべきことなのだが、外国メーカーによる日本メーカーの買収が増えることが、日本という国にとって最終的に喜ばしいこととなるかどうかは、かなり微妙な気がしている。

『ジパング』のかわぐちかいじが問う「戦後」(日経BP)
・戦後の日本人は、豊かさの代償に「誇り」を失ったのだと思いますね。「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるじゃないですか。食わなくても、誇りを持って理念を曲げないという。

金融立国なんてあり得ません(日経TechON)
・ある程度の大きさの国になると,ものを造っていかないと国民を養えないし,生活も維持できません。それなのに,根本的に間違った幻想がある。「自国の製造業がなくなっても誰かが造ったものを買えばいい」「金融業が柱になって日本経済を支える」などです。金融だけで食っていけるなんてことを真剣に信じている人がいます。人間が物質的な存在である限り,そんなことはあり得ませんよ。

だんだん大変なことになってきたデジカメ・データの長期保存(日経TechON)
なんでもデジタル化をすれば良いという考え方は,デジタル技術屋の奢りなのではないだろうか。アナログの方が場合によっては長期保存に適している可能性も高い,という事実を謙虚に反省すべきである。

庶民の味方か社会の破壊者か? ユニクロが招くデフレスパイラル"負"の連鎖(サイゾー)
・ユニクロ型のビジネスモデルが引き起こした安値買い現象、およびユニクロ型戦略を模倣する企業がたくさん現れると、非常に不合理な状況を経済全体にもたらすということが言いたいのです。
 本来実現できないはずの価格水準を実現するために、どれぐらい人件費を安く押さえているのか。賃金が下がる、あるいは職そのものがなくなると、彼らはものが買えなくなるから、企業はものの値段を下げざるを得ない。そのためにさらに賃金が下げられる。言ってみれば、労働者が血を出しながら生産を伸ばしている出血景気なんです
・“そして誰もいなくなった”ということになるでしょうね。ものが買えない、生活できない。そうなったら、企業も全滅ですから、極端にいえば、みんな死に絶える。

17年前の予言(日経TechON)
 「新規性」こそが価値というモノや情報は,時間がたつことで陳腐化する。買っても買っても次々に陳腐化し,ゴミになっていく。(中略)情報化時代の次にくる時代を「脱情報化の時代」と呼ぶならば,この時代は「新規性」の反対,「継続性」こそが重要になるのではないか――

技術者の誇り(日経TechON)
愛着には時間で目減りしにくい、いや逆に時間とともにむしろ価値が増すという嬉しい性質があります。

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