正常性バイアス2020

「新興国だから遅れている」は過去の話。テック全盛社会は世界中の「手を動かした者」に富をもたらす(FINDERS)

・インターネット以前は国境をまたいだ人々、たとえば日本人とタイ人とは全然違っていたのですが、今は「クラブDJ」「ハードウェアスタートアップ」などを取り巻く文化やエコシステムがどれだけ進化しているかどうかの違いが、国境よりも大きな違いになっている。
自動車や飛行機のエンジンが作れる国になるには数十年におよぶ蓄積が必要ですが、IoT機器やAIなどの開発はそれらと違い、この数年で発展したものです。


Go Toなどの善意の政策が悲惨な結果を招いてしまう「日本的な勘違い」(Diamond)

・日本の国民は「何かよくわからないけど、えらい政治家センセイたちが必要というから必要な政策なんだろ」と思っているうちに、知らない間に「地獄への道」をアクセル全開でつき進むゴーカートに乗せられている、というパターンが非常に多いのだ。
・太平洋戦争の時代まで遡って日本の近代史を学べば、政府とマスコミが「これが日本のためになるベストな政策なのだ」と胸を張っているときほど、立ち止まって慎重に検証をしなくてはいけないというのは明らかである。「我々は絶対に間違っていない」と叫びながら「地獄への道」を突き進むというのが、日本の典型的な負けパターンだからだ。


嬉々として「一億総下請け国家」に突き進む日本人の末路(現代ビジネス)

・われわれ日本人が真に直視すべきは、この10年間、数々の「無料で便利」なサービスをいわば先行投資として、GAFAが世界中から「広告費という税金」を巻き上げる構造を粛々と作ってきたという事実だ。
・かつての「帝国」は、未開の領土と先住民・奴隷などタダ同然の労働力を求めた。しかし21世紀の「帝国」は、もはや物理的な資本をほとんど必要としない。日本は知らず知らずのうちに、彼らのための「一億総下請け国家」になりつつある。


コロナ禍で急増「自分を監視したい人々」の怖さ~世界は全体主義に巻き込まれようとしている(東洋経済)

・中国では社会信用スコアが普及して、個人のさまざまな行動がスコア化されていますが、問題はむしろ、中国に限らず、人々がああしたことを喜んでやるかもしれないということです。
・学ぶことによって人は楽しむことができるようになるんだと。当時は資本主義の現状に対して、これが唯一、自分で希望を持てた方向性だったし、今も考えは変わっていません。ただ、そのように述べるだけでもダメかもしれないとは思っています。今は文化産業ですらない、SNSのようなプラットフォームの上で、情報を消費している段階です。文化産業批判を出発点としたのではもはやメッセージが届かなくなっているかもしれない。
・インターネットはある意味で情報の過激な民主化でした。誰もが情報を発信でき、誰もが情報を受信できる。しかしそれによって、信頼できるものかどうかという情報の価値のランクは一挙にフラット化され、誰が書いたかわからないブログ記事と、出版社の編集と校閲を経た書籍の違いもあやふやにされるようなことになった。


あの抵抗がなければ日本は分断国家になっていた(JBpress)

・「希望的観測」とは、「そうあってほしい」とか「そうだったらいいな」という「希望」に基づいて判断を行うことをいう。確実な証拠があるわけでもなく、そのために何か具体的なことに取り組むというわけでもない。
・人間には、自分自身が痛い思いをしないとリスクに備えようとしない傾向がある。希望的観測をもつことなく、自分の身は自分で守らなければならない。これは日本人にとっての「常識」としたいものなのだ。だが、残念なことであるが、どうも日本人は健忘症のように思えてならない。


IMFが衝撃予測、日本の転落は残念ながら本当だ(JBpress)

・ここで示されているように、もし日本のGDPが大幅に減少すれば、十分な税収を確保できず、年金や医療など社会保障費もカバーできなくなるだろう。
・日本企業は、自身が生み出す付加価値に対して従業員の数が多すぎるため、これが生産性を大きく引き下げている。企業のIT化を進め、業務を効率化すれば、余剰となった人材を他の生産に回すことができる。


「日本はソフトな独裁国家」天才哲学者マルクス・ガブリエルが評するワケ(Diamond)

・フェイスブックが存在する前は、写真のアップなんてしようとも思わなかった。フェイスブックがなかったからです。恐らく写真を撮ることすらなかったでしょう。家族のアルバム用には撮ったかもしれません。それが、今や人々はフェイスブックのために写真を撮っている。これはつまり、人々がフェイスブックに雇われているということです。フェイスブックのために、文字通り働いているんです。


「今さえよければそれでいい」社会が“サル化”するのは人類が「退化のフェーズ」に入った兆候(文春オンライン)

・“サル化”というのは「今さえよければそれでいい」という発想をすることです。目の前の出来事について、どういう歴史的文脈で形成されたのか、このあとどう変化するのかを広いタイムスパンの中で観察・分析する習慣を持たない人たちのことを“サル”と呼んだのです。
・実社会で、固有名で発信した場合には相応の社会的制裁を覚悟しなければならないことでも、匿名でなら、責任をとるリスクなしにいくらでも下品になることができる。だから、これまで抑制されてた下品さが噴出してきた。下品な人間の比率そのものは時代によって変わりはしません。別に日本人が全体として下品になったわけじゃなくて、これまで隠れていた下品な人間が可視化されただけなんです。


今の日本、寅さんだったらどう思うか…日本人が怒らなくなった理由(現代ビジネス)

・スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫は、今回の「男はつらいよ」を観て、「今はどう考えても居場所がない。そういう寛容さが失われてしまった。(中略)この50作目は寅さんの居場所がなくなっちゃったことに対する怒りの映画だ」
・メディアも、あきらめ悪く、政治に潜む「恐ろしさ」を語り、「作戦」を練り続けなければならない。あきらめてしまった先には、「去勢」された社会が待っているだけだ。


「ノーベル賞は過去の栄光」――三菱ケミカルHD小林喜光会長が語る「日本が“2流国”に転落しないための処方箋」(ITmedia)

GAFAや中国のIT企業が経済や人々の暮らしを大きく変えているのは間違いないですし、その時価総額は、ノーベル賞の有無に関係なく急増して、4社だけで東証一部上場企業全体の7割にあたるほどになっています。
日本は敗北を自覚して「技術後進国」になったのだと認識すべきです。「中国や台湾と比べれば先進国だ」などと言っている場合ではないのです。
・技術の立ち遅れに対する強い懸念が印象に残った。世界が注目している先端技術では、中国とはもはや周回遅れとまで言われるほどに差がついた日本だが、まだ望みは捨てられない。何とか若い人材に資金とチャンスを与えて10年、20年後の起死回生を狙ってもらいたいものだ。さもなければ、資源がなく人口も減少に向かう日本は技術立国どころか、先進国ではない「2流国」に転落してしまうかもしれない。


トランプ氏が理解しないグローバル化の「内実」を語ろう(GLOBE+)

・工場が閉鎖される、というようなわかりやすい形では起こらない。一人ひとりの消費者が電話をアイフォンに買い替えたとき、誰も社会や経済を根本的に変えようなどと思ってはいませんでした。しかし、皆がその購買行動を選んだことで、巨大な変化が起きた。同じようなことがこれから起こるでしょう。
・世界を変えたここ数十年のグローバル化の内実は、G7などの先進国経済から、「知識」や「ノウハウ」が中国などに移転したということなのです。かつてのようにモノとモノとを互いにやりとりする貿易ではなく、先進国から一方的に知識が輸出された。トヨタのような企業が、企業が独自に持つ技術やノウハウを、発展途上国の工場に持ち込み、賃金の安い労働者を使って部品などをつくる。いまや製造業は、高度な技術・知識と安い賃金との組み合わせのもとでおこなわれるようになったのです。


グローバル化とロボット化は「雇用の危機」を深刻化させるか(Diamond)

・グローバル化と技術の進歩(自動化)は雇用や経済社会を大きく変えてきたが、これまでは、ある雇用が失われても、新たな生産やサービスを担う仕事が生み出されてきた。だが2010年代から始まった「第三の大転換」では、グローバル化や技術進歩の速度が早すぎるために、そうした“好循環”が生まれないという。
・「第一の大転換」は単に化石燃料による動力革命だけではなく、同時に原料革命であり、人類は木材に代わるプラスチックなどの資材を確保したことだ。そして、現在は、化石燃料を燃やし続けることやプラスチック生産をし続けることが、地球規模で成長の限界をもたらすことが明らかになってきた。


「海外を引き合いにだして日本を語る」が日本で嫌がられる理由(現代ビジネス)

・ここで気になるのが、「出羽守」は主に、「欧米賞賛」と同じ文脈で語られることだ。いわゆる途上国についてだれかが発信していても、「出羽守」と批判されることはまずない。つまり、「進んでいる」といわれがちな欧米を引き合いに出されることにより、相対的に「日本が否定されている」と結論づける人が多く、だから腹が立つのだと思う。


中国は本当に特殊なのか? 揺らぐ「民主主義と市場経済」の優位性(現代ビジネス)

・IT革命が始まった頃、これによって社会がフラット化すると考えられた。それまでの大型コンピューターからPCになったので、個人でもコンピュータを使えるようになった。また、インターネットは、世界規模での通信をほとんどゼロのコストで可能にするものであった。このため、大企業の相対的な地位が低下し、個人や小企業の地位が向上すると考えられたのだ。


富野由悠季が語り尽くす、技術の残酷さと「GAFAに対する違和感」(現代ビジネス)

・いまの技術者の世界では、知識はオープンにするのが当たり前なのかもしれないけど、それには落とし穴もあるということを彼らはどこまで考えてるのかなこういうことは世間では誰も言わないですね。
・なんというか、現代人の物の考え方というのは、自然から学んでいたこと、つまり動物として持っているはずの体感みたいなものを全部おざなりにしたところで、あらゆるものがクリーンになればいい、と思っているようで……その感度の悪さね。悪さというより、劣化していると感じます。
・五重塔のように千年残る、残す価値があるとは思えません
それが要するに近代的だとか、進歩だとか、発展だとか思っているその感度が、僕からすれば「鈍くなってるよね」と言うしかないと感じるのです。


日本人が直視できない現実、アジア人観光客が訪日するのは「ただ安いから」(Fintech)

・結局、日本人はアジアをバカにしていたんだと思います。だからこそ、アジアの国々が自分たちにキャッチアップするとは思ってもみなかった。昔も今も、日本人は欧米(白人)にコンプレックスを持ち、それを「自分たちがアジアで一番」という自尊心で埋め合わせてきた。経済人にしても、中国の爆発的な経済成長をちゃんと理解していたのはユニクロの柳井さんなど、ごく少数だけですよね。
・実はこれは日本だけではなく、先進国を中心に世界中で同じ現象が起きています
・普通の人間にはそんな残酷な現実を受け入れることなんてできませんから、必死になって「自分は悪くない」という説明を探すわけです。そうするとポピュリストと呼ばれる人たちが、とても都合のいい理屈を持って現れる。


デフレが深まり貧困化する日本を憂う(商業界)

・来店客には外国人も目立つが、大多数は家族連れや主婦など日本人だ。「タカハシ」を見ているとしまむらが裾値を切り捨てようとしているのは自殺行為に思えるし、日本は貧乏になったのだとひしひしと実感される。
良識ある誰かが止めるに違いない、と誰もが思い過ごすうちに取り返しのつかない終幕へと事態は急転する企業も社会も国家も、そんなデッドエンドに差し掛かっているのではないか。


一億総中流時代と呼ばれた「あの頃の日本」を思い出せるか?(幻冬舎)

・製造業がグローバル化する一方、経済・金融もグローバル化が進み、世界経済が密接につながったことで、グロ―バル経済へのインパクトの大きさという意味で、主役はモノからのマネーになりました
・誤解を恐れずにいえば、デジタル商品は誰でもどこでも作れます。アナログ時代は、まさに日本の得意芸であるモノづくりに圧倒的な優位性があり、外国との差別化にもなりました。匠の技とQCサークルなどの品質改善活動は、他の国では簡単には真似できないものでした。
・また、重要なのは、複数のデバイスを組み合わせるモジュール化が進み、そのモジュールをブロック玩具のように組み立てるだけでモノづくりができるようになったことです。このような製品の生産では、いかに安くモジュールを調達できるか、いかに安い労働力で組み立てられるか、いかに速くつくれるかが競争要因になります。


書店が消えるのは文化が消えること(YahooNews)

文化が消えていくということは、「何も考えなくても良いのだ」ということで、知的水準がどんどん劣化していくことになります。


パナソニックが液晶パネル終息。「日本のディスプレイ産業」を振り返る(インプレス)

・「規模の経済によるビジネス環境の激化」は見えていたはずだ。こうして俯瞰すると、2000年代末にもっと適切な手が打てていれば、未来は違ったのではないかとも思える。


コロナ禍で考える戦後日本の構造的弱点(YahooNews)

・米国は食べきれないほどの食料を送ってくる。そのため国民は農業することを忘れた。戦前の日本軍は島民と共に農業をしたが米国は違う。そこが怖いと。
・日本の人口問題は八方ふさがりとなり、それが新領土獲得の「大東亜共栄圏」思想を生む。そして「産めよ増やせよ」の掛け声とともに満州への移住が奨励されたと米国は考えた。


世界経済はいったいどうなっているのか(Newsweek)

・これは1929年の大暴落から、1930年代の大恐慌までタイムラグがあるのと同じだ。日本の1990年代もそうだが、金融バブルが崩壊しても、実体経済は勢いが残っており(これは良くないことだが、不況の傷を深く大きくする)、すぐには崩壊しない
・国債バブルが起き、それが持続しているのが今である。ここで国債バブルが崩壊すれば、世界金融システムはもう一度崩壊する。
・したがって、世界経済を救うためには、日本の財政破綻からの日銀の信用喪失、そして、円の価値の喪失が先に起きて、ドルの崩壊を抑制するように、米国が方針転換して、財政も金融も抑制的になることが、望ましく、日本の破綻が望ましいかもしれない


さらば原発 庶民が電気を使えなくなる未来がやってくる(Postseven)

・歴史を振り返れば、あらゆる技術は事故から学んでより安全になる。その意味では、福島第一原発事故の悲劇も原発をより安全にする大きなチャンスだと考えたからである。
・かつての日本の原子力関係者には夢や情熱や矜持があった。原子力は、資源がないこの国にとって大きな希望の灯だった。
・電気代は税金のようなものだから、つまりは貧しい人ほど電気を使えなくなって苦しむことになるかもしれない。だが、これから日本はそういう国にならざるを得ないのだ。


格差社会は「平和の代償」という不都合な真実(マネーポスト)

・グローバル化によって世界が全体としてゆたかになり、先進国と新興国のあいだの格差が縮小したことの代償として、先進国では中間層が崩壊し、富が一部の富裕層に集まる『ロングテール(べき分布)の世界』が出現しました。longtail.jpg


国の借金を「国民の預金で相殺」!? “事実上の預金封鎖”に備えよ!(AERA)

・ハイパーインフレになる以前に、円安による輸入物価上昇など何らかの要因で物価が上がって長期金利も上がると、政府は国債の利払い費用を捻出できなくなる。また、長期金利の上昇は国債価格の下落となり、国債を大量保有する日銀の資産が毀損する。


なぜ、働き方改革が日本を「衰退途上国」にするのか(YahooNews)

・ここ20年間の日本の経済成長率も極めて低く、先進国ではダントツ最下位です。ここまでヒドイ数字を目の当りにしたら、たしかに衰退途上にある国と言われても仕方がありません。
「問題なのは、このようなファクトを正面から受け止めず、感覚的にまだ日本が経済大国だという認識を、多くの人が持っていることだ」
・先述した通り、もし日本そのものが「ゆでガエル現象」になっているのであれば、はやく現実を知り、奮起すべきです。
つまり、環境変化にもっと敏感になり、それこそ懸命に対策を練らないと、元通りには戻らない、ということなのです。


中小製造業の復活、コロナ禍からの「サプライチェーン国内回帰」の可能性は(ビジネス+IT)

・国内製造業の多くはこれまで、より安い人件費や海外における販売網の都合などを鑑みサプライチェーンを海外へと展開してきた。しかし製造拠点の海外移転は国内産業の空洞化につながる可能性がある。


コロナで加速した超格差社会の「恐ろしすぎる未来」(現代ビジネス)

新しい越境的な経済では、国内賃金は以前よりずっと海外との競争に晒されるようになった。政府は国内賃金を保護しようとしたものの、その力は弱体化していた。


7年前に聞いた「MRJは絶対に成功しない」という指摘(日経BP)

・「複雑・巨大なシステムの全体を設計することと、全体設計に沿ってその一部を設計することは別物であり、部分設計をいくら積み重ねても全体設計はできない」となる。
・三菱スペースジェットの苦境が明らかな今となってはありふれた指摘のように思えるが、当時はそうした指摘があまりなく、業界に精通している識者の発言だけに説得力があった。


武漢と福島第一の失敗は同質…「100%安全神話」の毒に気づけ(現代ビジネス)

・「万が一の事故の対策」をしたくても「100%安全なのだから万が一の備えなど不要だ。なぜそんなことをする?」という議論になってしまう。福島原発事故の対応については、色々な批判があるが、「万が一」のときの対応がそのような議論によって十分でなかったことが原因とも思える。


コロナ禍で多くの人が「日本の異常事態」を認識したという「希望」(現代ビジネス)

・しかし、結局のところ、3.11の震災は、国家のグランドデザインや人々の日常を劇的に変えるような転換点にはならなかったように思う。 「ニューノーマル」というような言葉も生まれなかった。
産業構造の転換やデジタルトランスフォーメーションの推進、それに伴う本来の意味での働き方改革など、日本は未来に向けた優先度の高いさまざまな課題に正面から向き合うことを避け、課題解決を先送りにした。いわば必要な断捨離を怠り、時代の変化に合わせて国をリ・デザインする好機を逸してしまったのだ。
・震災から10年近くもの歳月が流れた今、「日本はもはや先進国ではない」というのが世界の共通認識になっている。今回のコロナ禍を巡る政府のさまざまな対応の遅さや混乱ぶりからも、それは如実に伝わってきた。


「コロナ収束は日本人のマジメさや清潔さのお陰」という勘違いの恐ろしさ(Diamond)

・物事がうまく進んだことを、国民性や生活様式、「みんな頑張ったから」といった抽象的な理由で片付けてしまうと、いざ事態が悪化したときにうまく対処ができないからだ。「国民の質が落ちたせい」「昔のやり方がよかった」などの非論理的な思考に囚われ、しまいには「頑張りが足りない」などという根性論に傾倒し、事態を悪化させてしまう可能性がある。
「そんなことがあるわけがない」と思う人もいるかもしれないが、実はこの「事態の悪化」は、日本人の誰にでも目に見える形で進行しきた。よい例が「日本の経済発展」だ。
・先の戦争で悲惨な負け方をした理由を、いまだに体系的に説明できないことからもわかるように、日本人は終わってしまったことについての要因分析が苦手だ。よく言えば、未来志向。悪く言えば、忘れっぽい


ポストコロナ「日本は必死で学ぶ必要がある」(東洋経済)

・シカゴ大学の教授だった著名な歴史家のウィリアム・マクニールは『疫病と世界史』という著書の中で、「現代の科学と技術は無機的なエネルギーを開発することによって、競合するさまざまな生物体との間の自然の均衡を一変させるのに要する人間の能力を、極度に巨大化してしまった」と指摘しています。
・ウィズコロナ(With Corona)ということはそういうことなのかもしれませんね。「緩和」と「適応」の組み合わせ、そしてレジリエンスの力に期待するしかないのではないか。そんなふうに見ること自体、進歩史観からすれば敗北宣言に等しいのかもしれませんが、それをベストシナリオと見るべきではないか。少なくとも、循環史観よりは、よほど上等で人間的なように思えますね。
・この危機を乗り越えるためには、「学べることはみんな学ぶ」という態度が肝要です。かつて、学ぶこと、学んだことを改良、改善、発展させることは日本のお家芸でした。しかし、「失われた20年」、30年に近づきましたが、その間に、学ぶことが下手になったと思います。福島の原発事故を検証したとき、それを痛感しました。


不都合なデータや表現は加工・修正…「インスタ化」する政治の危うさ(ITmedia)

・デジタルイメージは、フィルム写真の外観を模造(シミュラークル)して発展してきた。一見すると写真にそっくりだが、じつは写真とは似て非なる別物なのである。
広告写真に求められるのは、「事実」ではない。むしろ人びとの欲望と理想に応えるようなフィクショナルな世界だった。今日、それはインスタグラムのような人気のあるプラットフォームによって引き継がれている。


「日本死ね!」ブログが予言した日本 自己責任論でがんじがらめ(withnews)

・国民生活よりも「古き良きニッポン」を取り戻す〝お祭り〟にとりつかれた時代遅れともいえる「アナクロニズム(時代錯誤)」の末期的な症状が生まれている。
・それなのに、本来なら国や自治体にプレッシャーをかけて取り組ませるべき「社会の問題」だったことを、いつの間にか「個人の問題」として矮小(わいしょう)化させたのは、実は、私たち自身だったのかもしれない。


日本はコロナ後も再び「円安志向」「観光立国」でやっていくのか(論座)

・日本政府や日本銀行はアベノミクスの名のもと、マクロ経済政策カードをこれでもかというほど打ち続けてきた。たとえ不要不急であっても景気良くバラマキ続けた。そのとがめをこの局面で受けている
・誤った経済政策が奏功したのだと勘違いし、アベノミクスのエンジンを何度も吹かしてきた。そして政権は毎年100兆円超のメタボ予算を組み続け、理由を見つけては経済対策を打ってきた。
・たしかに日銀がお札(電子的発行も含め)を刷りまくって国債を買い支えれば、国債価格の下落は止められる。だが、次は日銀が信認を失うリスクが高まる。そのときは円暴落だ。円が暴落すれば、物価が数百倍、数千倍となるハイパーインフレとまでは言わなくとも、物価が一気に何倍にもなるリスクは非現実的とは言えない。
・「コロナショック下で財政悪化が進んでも何とかなった」「だからこれからもっと財政が悪化しても大丈夫」というように、さらに財政ファイナンスにのめり込むかもしれない。残念だが、そうなる可能性が少なからずある。
・円が真の実力より安くなっているということは、日本人が真の購買力を発揮できず「貧しくなっている」ということを意味する。円安に支えられる観光立国戦略も、実は日本の温泉旅館の宿泊代やデパートの品々を訪日外国人に大安売りしている、という話なのである。


コロナ危機で露わになった日本製造業の不都合な真実(JBPress)

・企業の生産性の話をすると、「また生産性の話か」「もう聞き飽きた」「何でも海外と比較すればよいというものではない」といった意見が山ほど出てくる。ハッキリ言おう。日本が(先進諸外国と比較して)劣位にあるという現実から目を背け、競争を忌避するこうした価値観こそが、日本の生産力を低下させ、社会を脆弱にしているのだ。
・生産性の違いは、政府の財力にも直結する。生産性が高い国は、賃金も高いというのは経済学的な常識であり、賃金が高ければ消費も活発になるので税収が増える。


岩田健太郎×内田樹 日本のコロナ対応の遅さは「“最悪の事態”想定しないから」(AERAdot)

・政治家も官僚も路線変更に抵抗して、「まだ上手く進んでいる」と現状のプランにしがみつき、ひどい場合には「このプラン以外はありえない」と言い出します。
・たしかに日本人はそうなのかもしれない。「最悪の事態」を想定して、うっかりそれを口に出すと、集団のパフォーマンスが下がるということが日本の場合は経験的事実としてあるんじゃないでしょうか。


自動車工業4団体 合同会見

・我々、自動車産業には、約550万人の就業者がいます。これは、日本の就業人口の約1割にあたります。そして、自動車には、他の産業へ波及する力がございます。生産波及を数字で表すと“2.5倍”。これは、自動車が“1”生産すれば、世の中の生産が“2.5”誘発されるという数値で日本の産業別ではトップのレベルです。私たち自身が踏ん張って経済を回し続ける、そして、なんとしても雇用を守っていくことが崩壊を食い止めるための大きな力になると自覚しております。
・なぜ作れるのか?それは日本にモノづくりが残っていたからです。リアルなモノづくりの現場は、絶対に失ってはいけないんだと改めて、強く心に刻みました。
・その中にも未来に向けて絶対に失ってはいけない要素技術やどんな機械にも真似できない技能を持った人材が存在しています。それらが外に流出したり途絶えてしまえば、我々が目指す未来は、きっと何年も遠のいてしまいます。手遅れになる前に、タイムリーにそれらを新たな資本と結びつけていかないといけません。


コロナ暴落後、いずれ更なる暴落がやって来る(東洋経済)

・今から思えば、その根源は画期的なイノベーションというより、QE下で中央銀行が生み出したこのチープマネーであったといえる。その典型である企業ウーバーは、既存のタクシー会社の利益を殺す一方で、「一見安すぎる乗車料金」と「高すぎる素人ドライバー報酬」のスプレッドは、投資家が負担してきたのである。
・「最悪を想定せよ、さもないと最悪が起こる」はベンジャミン・フランクリンの有名な言葉だが、知る限り、その後のどんな時代でも、アメリカのリーダーには最低限、この資質と感覚は備わっている。


2020年からの日本を襲う、新型コロナよりもっと怖い大問題(現代ビジネス)

・こうした〝不都合な真実〟から目をそらし、対応を怠るならば、遠からず日本社会は大混乱に陥る。それは、私たちが豊かな暮らしを手放すことも意味する


もうすぐ、日本人の8割が「負け犬」になる日がやってくる(現代ビジネス)

・かつてエコノミック・アニマルとまで呼ばれた戦後の日本人が「経済成長」を欠いたら、どうなるか。考えるまでもない。「引き戻される」ことになる。田舎に。「捨てたはず」だった、日本伝来の地べたを這いずりまわる「過去の」生活に
・退化しながら「仲間誉め」ばかりに精を出し、そのときにかならず「排外的な悪口を言う」といったパターンが多い。


「日本人のナルシシズム」とは何か?E・トッドの言葉から考える(現代ビジネス)

「海外目線」で苦言を呈されることを嫌い、「日本は問題のない社会」という認識へとゆるやかに集約されていく。しかしその一方で、では何を支柱にして社会を進めたら良いのかに関しては全体的に迷いがある…そんな日本の姿がぼんやりと見えてきはしないだろうか。


インターネット界隈に「ヒグマ」があふれている理由(ビジネス+IT)

・つまり、冒頭に話の枕として挙げたヒグマの例で言えば、里と山の中間に広がる里山のような緩衝地帯の存在である。見方によっては、インターネットの直接性が悪しき斡旋業者の排斥と共に、事物の直接的な衝突を回避するための緩衝地帯まで抹消させてしまったとは言えないだろうか?


なぜ「日本経済は今とても弱い」のか?(サライ)

・日本経済が本当の強さを取り戻すためには、今ここで弱さを直視しておいたほうがよいでしょう。病巣を正確に把握しておかないと正しい治療方針は立てられませんし「根本治療」は望めません。
・ソフトバンクグループを率いる孫正義氏は「戦う領域を見直せ」と言っています。その真意に近付けば、日本経済の復活の鍵がみつかるかもしれません。


「今の日本は何かがおかしい」 著名投資家の「日本破綻警告」に共感(ZAKZAK)

・小国ながら、かつて繁栄を誇ったスペイン、イギリスを引き合いに出し、日本の命運を暗示している。投資家や経営者は、もうすでに、オリンピックの後を見ている。《オリンピックが国家にとってお金もうけになった例がない》《一部の人に短期的な収入をもたらすことはあっても、国全体を救うことにはならず、むしろ弊害をおよぼす》とあった。
・日銀が無制限に国債を買い入れ、紙幣を刷る金融緩和政策は、かならず円安を招くとし、《世界の歴史において、財政に問題を抱えた国の自国通貨はすべて値下がりしてきた》と警告している。


「攻殻機動隊」の押井守が語る「日本人は進んで未来を捨ててきた」(DiamondOnline)

・ちょっと考えればすぐ分かるように、この発想じゃ中長期的には右肩下がりになるに決まっている。スティーブ・ジョブズがやったような、世の中に合わせるんじゃなくて、自分が生み出すものが世の中を変えていくっていう発想と全く逆を日本企業はやっているんだもん。
・言い換えると本来の資本主義は、人生の選択肢を増やす方向で始まっているはず。それなのに今は、逆に選択肢を減らす方向をみんな目指している。


過去最大の人口減、経済戦略は本質的な発想転換を(JBPress)

・言ってみれば、すり鉢のそこに落ちてゆくように、蟻地獄の罠にかかるように、水が高きから低きに向かって流れ落ちて行くように、「日本は現在、少子高齢化の力の場、ポテンシャルの井戸に落ち込み続けている」わけです。


日本人が品格を失い続ける2つの根本理由(President)

・世界中を席巻したアメリカ型資本主義、いわゆるグローバリズムの浸透と活字文化の衰退です。この2つが日本人の心を荒廃させてしまったことは間違いありません。
経済に弱肉強食の論理を持ち込んだことで、日本人の持つ優しさや思いやりといった美風が失われ、物事を金銭で評価する風潮が世の中に蔓延するようになりました。



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