これから懸念されること

ここ数10年でも甚大被害をもたらした地震は何度か発生しているが,今回との違いはその影響を及ぼした面積の広さである.

・放射線→ガス抜きで原子炉の溶解という最悪の事態が起こらないようにするための対策をやっているが,水素はこの際に出てきたのだろうか?格納庫内圧が高いということだし,この操作と関係なく水素が漏れ出しているとしたら,格納庫自体にヒビが入っていると言うことだ.リーマンショック以降の新しい輸出産業としてインフラの輸出を期待していたが,これで原発技術の輸出は買ってくれるところがなくなった.国内での原発建設も行われなくなるだろうから,米国同様この分野での技術の蓄積もなくなる.東芝日立当たりは脱弱電後としてこの分野への注力を表明していただけにこの先どうするのだろうか?

・電力不足→東電の発電量の約20%を占める福島原発を失い,東日本で慢性的な電力不足に陥る.家庭部門では今が楽しければいいと消費電力の大きい大型デジタル家電の導入を進めてきたことが徒となる.その他電気へ依存するデジタル製品の普及はこの10年で変わってしまった生活様式をそれ以前のエネルギーへの依存度の低い生活スタイルへの見直しが行われるきっかけになればいいと思う.産業部門でも負け戦を続けてきたデジタル製品の製造すらままならなくなり.外貨獲得による国家の富が目減りしていく.

・震源が南下傾向であること→関東大地震や富士山の噴火の誘発.日本から知財を吸い取る一方反日活動をするという恩を仇で返すような国々が喜々として願っているようなことも現実となってくるかもしれない.

いずれもないことを願うばかりだ.



化けの皮

エコポイントでのCO2削減「粗い試算だった」

自政権の風当たりが良くないから前政権のだめ出しでもしようというのか,環境大臣が家電1台当たりの消費電力の削減率を50~60%と見積もっていたが,実際は14~46%,CO2削減効果は1/6だったと言い出した.一昨年ここでも指摘したように,絶対的に消費エネルギーの大きい大型家電や大型車にエコポイントが高いということ自体がこれがエコという言葉から想起されるエコロジー目的でなく,エコノミー即ち経済対策と解釈できることくらい想像できる.次は”明日の社会はもうそんな大型高級家電を買ってもらえるような余裕のない社会になる”ことを身にしみて分かる時代が来るかもしれない.当たらないでほしいところだがそうならないよう将来の国益のために今我慢するのでなく,今の便利をとっているのだから仕方ない.我慢(エコロジー)と便利(エコノミー)が相反するのは熱力学が教えるところである.

大型テレビやら大型冷蔵庫...”明日のエコでは間に合わない”から(今のものを大事に使うのでなく)製造に必要サイズ以上にエネルギーを使う大型高級家電製品を買ってもらう方がいいという.明日の社会はもうそんな大型高級家電を買ってもらえるような余裕はありませんよ,ということなのだろうか.いやきっと生産から廃棄までにかかるライフサイクルエネルギーを精査された結果なのだろう.(トリックより)


世界のエネルギー消費量



群馬県の小さな村に“互いを評価し合う幸福”を学べ

今週の気になった記事
日本人はもう、経済によって“幸せ”にはなれない。
群馬県の小さな村に“互いを評価し合う幸福”を学べ
(Diamond)

・中国、韓国などの新興国や旧社会主義国が力をつけ、市場に参入してきたことにより、先進国が経済を主導する状況が崩れてしまった。
・先進国は、もともと独占的な利益が上がることを前提に社会システムを構築しているため、これまでと同じ利益が望めなくなれば、厳しい状況になる。
・村には各人が長い経験に裏打ちされた他者に負けない「技」を、何か1つ持っている。そして、その能力が周囲に尊重され、周囲に貢献することで幸せを感じている。つまり、「他者を評価する仕組み」が自然に根付いているのだ。


これに関連した次の記事も紹介したい
日本の強み(日経BP)

・ものづくりでいえば。日本は擦り合わせである。ユーザーとベンダー,経営者と労働者。異質な者同士がハレの舞台で酒を飲んで気心を知り,ケの日常では阿吽の呼吸で物事を進めていく。そういう文化である。


国民も産業界も”そういう文化”を捨てて水平分散の荒波へ向かうことを選んでいるのには,”階級派,開拓派”的な成果主義の浸透でデジタルツールを駆使してブログやツイッターで仲間内だけの”あれオレ”自己主張する場を得て喜んでる人が”八百万神派”を抑えてきたのと相関が有るように思われる.



債務整理

一応,私自身のことではないことを先に申し上げておきますw
消費税率の引き上げが現実味を帯びてきていますが,公的債務のGDP比を示したこのグラフを見るとこの国の債務に直視しなくてはならないことを認識します.
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日本の借金1000兆円はどう返済すればいいのか?に依れば,債務整理の方法として
1.増税 
2.歳出削減
3.借金の繰り延べ
4.インフレ
5.他国などに借金をまわす
6.戦争で帳消しにする
7.経済成長
が挙げられています.従来の産業構造においては先進国に仲間入りすることで得た技術と生活水準が,デジタル産業化によるモジュール化とオープンアーキテクチャにより先進国に仲間入りすることなく製品を展開できる時代になりました.このため人口(マーケットと安い労働力)の大きさが市場支配力を持つ時代になったわけです.従って現在の産業構造を続けるなら日本において7の経済成長を期待するのは無理で,更に4のインフレも経済水準が低い方に揃おうとしているのでこれも無理なことを認識します.ただし紙幣の増刷によるインフレ誘導は可能性が残されています.5,6は帝国主義の時代の話でこれも現実的な解決策でないことが分かります.2も政権交代で話題になった仕分けでもう絞るところなんて残ってないことが分かりました.3はまさに今の状態ですね.すると残ってるのは1の増税か4のインフレ(誘導)しかないのです.しかしいずれも現在の延長線上を想定した場合で,7の経済成長については移民の受け入れや,デジタル産業との決別といった多くの国民が望まない方法による解決策があることも頭の中に入れるべきです.また増税にしても税率は生活必需度やライフサイクル(つまりライフサイクルの短いデジタル製品は高い税率)を考え変動させたものにするべきです.引用したアタリ氏の”2500年にわたる過去の歴史から、これほどの公的債務を抱えて悲惨な運命をたどらなかった国はない”というコメントは心ににとどめておくべき内容かと思います.



価値の低下

価値という言葉の意味するところは深く,wikipediaに依れば倫理,哲学及び刑法学においては①良いという性質のこと,経済学においては②商品価値③人間の欲求・欲望と定義されている.②はマルクス経済による定義だけあって唯物的なのに対し①③は唯心的である.また②,③は経済学の定義だけに時間による項目が加味されるように思う.

さて,今回見つけた記事は”ハイスペック商品か、気持ちがいい商品か(JBPress)”である.国際競争力を急速に低下させているデジタル家電や情報・通信機器がその対象である.つまり②,③といってよく,時間軸に対する価値の低下の速度を述べている.

・最先端の技術や特別な機能、スペックではない部分での商品魅力が鍵を握り始めた。私はそれを「機能的価値」に対して「意味的価値」と呼んでいる。
・今こそ、日本企業が目指すべきなのは、顧客が本当に喜ぶような意味的価値を持った商品をつくりだすことである。


筆者は意味的価値をさらに自己表現価値とこだわり価値に分類している.自己表現のためのツールとはここでも何度か使わせてもらっている.商品を与えられた機能をするための手段としてみると,それが道具ならば自分の体と道具の双方をじっくりとなじませていくものであり,その過程に時間かかる.その過程であきらめてしまったり飽きてしまったりその敷居が高かった.一方その過程の敷居値を低くしたのがツールである.引用の文章では意味的価値という言葉でこれを表現しているように思う.ただその意味的価値を持つ商品を今のうつろいなデジタルツールで作れるのかは疑問に思う.電車に乗ってみると何をしてるわけでなく,はやりのスマートフォンに受動的に”使われている”人が多いように,機能に受動的なことで喜びを感じ,そのようなものには積極的にお金を出す人が多くなったように思える.これに道具の有するような意味的価値があるように思えない.そんなに急いでどこへゆく,その手にしている商品の製品寿命のような行く末を案ずるばかりである.



秋の景色

暦の上でも冬に突入しました.まだ暑かったり,暖かかった頃を思い出しながら今年の秋をたどってみました.紅葉は東北方面は当たり年でしたが,この時期に通い続けている草津は色づく前に茶色く枯れていました.

吾妻山(福島県)
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両神山(埼玉県)
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高田山(群馬県)
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SL
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龍馬伝,坂の上の雲

よく今の時代を明治維新,戦後改革に次ぐ変革期と言うのを目にします.あらためて自分の中で咀嚼してみると,明治維新とのアナロジーは見つけることができました.即ち,
 明治維新                   現代
========================================================
前 特権階級の大名が支配する時代       G7の国が支配
   武士とそれ以下で分断           先進国と後進国で別の経済
------------------------------------------------------------------------
中 列強の外圧で特権階級の大名が      アナログ技術の飽和でG7メーカ自身が
   起こした変革                  起こしたデジタル革命 
------------------------------------------------------------------------
後 武士の没落と平民階級の台頭           ?
------------------------------------------------------------------------

自分たちの起こした明治維新によって支配者層,特にそれを支えてきた武士は没落していった.支配者層も大東亜戦争くらいまではまだその勢力を保ち得たが戦後改革によってほぼなくなった.現代では,先進国自身が起こしたデジタル革命を支えた日本国民は当時の支配層を支えた武士階級に相当するのでまさに没落するエリアであり,現在すでに台頭している新興国が平民に当たります.維新の前は武士道,すなわちノーブルオブリゲーションを持っていた武士も維新の後奉還金をもらい,今の日本人もエコポイントなる名前の施しを国からもらう,なんかいろいろ同じ構図が見えてきます.歴史が繰り返すなら,日本国民の行く末は...

後悔先にたたず,後悔役にたたず,後悔後をたたず



ハードオフ様々10

今回はPENTAX KXです.これは1975年のKマウント化に伴いKM,K2と同時に出荷された第1弾のカメラで,機構は1964年に発売され一世を風靡したSPそのままと思われます.確保した個体は軍艦にぶつけたことによる陥没があることと,SPによくみられる低速でミラーが上がりっぱなしになる問題がありました.前者は軍艦をはずし板金しました.なおPENTAXは巻き上げ系は逆ネジです.
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後者は現象を観察していると,図のレバーに引っかかることがあることが原因と思われたので,ここを少し削り鉛筆の黒鉛で潤滑をさせることにしました.実際SPFなどではこの箇所にモリブデンが塗布してあるのでアサヒもこの箇所の問題を認識していたものと思われます.
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軍艦の陥没はありましたが,ボディーにスレはほとんどなく余り激しく使われなかった個体と思われます.KXはPENTAXの中ではMX,LXと並んで素性のいいカメラです.最近の収穫の中では値段とあわせかなりレベルの高い一品となりました.



ハードオフ様々9

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今回の捕獲品はハードオフではなく,キタムラのジャンクコーナで見つけたSuperTakuma105/2.8です.薄い菌糸状のカビが全面を覆っているのが確認できましたが,この手は根の浅いカビと判断しました.

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群構成は4群5枚のテッサータイプ,一般的な銘板をはずし前群から攻めると前群3枚が一体で外れます.幸運にもこの一体構成のため2枚目にはカビはなく3枚目の裏側と4群目の表面のみでした.過酸化水素水とエタノールで滅菌しまた元に組み立て完成です.

この時代のレンズは30年以上経ったいまでもヘリコイドの動きにガタがなく,しっかり作られていたことが分かります.



産業報国

世界通貨戦争、無条件降伏する日本(JBPress)より

・それが日本になくなってしまうということは、とりもなおさず日本に世界最高の生産技術力が今後蓄積されていかなくなる危険性を示唆している。
・次世代の日本を支える産業をしっかり育成しないまま、日本の最後の牙城である生産技術を失えば、果たして私たちの子供の世代は何を糧に世界で勝負し外貨を稼げばいいのだろう。
・国土でも産業でも、国を守る意識の欠如がはなはだしい


今工業製品の中心を占める水平分散型デジタル製品にあっては,生産技術の重要性が低下してある程度の品質のものはどこでも作れてしまい機能の多少や数値化できる機能がハイエンド製品とローエンド製品の違いとなってきている.製品寿命の短命化と相まって,かつてのハイエンドとローエンドの違いだった数字で表せない質感とか耐久性のようなところで差別化できないために,ハイエンド製品まで安く作れる方がいいと海外に出してしまった.結果,述べたように安ければいいという消費行動を国民一人一人がしている.最後の引用のように,国民一人一人ができる国防とは何かを考え行動している人は少ないだろうし,それを今からできたとしても間に合うのか疑問を感じる.尖閣問題に見るように国土だけでなく,工場を人質にとられて物言えぬ産業も凋落していくことが懸念されてならない.この国がどう凋落していくかを中から見て愉しみたいのだろうか?それを愉しめるのはブログやTwitterで"たわいない"日記を公開することで自己主張して満足している人でなく,現状を認識して行動している人だけだろう.

後悔先にたたず,後悔役にたたず,後悔後をたたず



人間の精神は作り出す物に宿る

 昨今の不況に関しても極論すればアメリカのようにただ安ければいいというデジタル好きの人たちがもたらしたようなものと考える.即ち,先進国を中心とした所得水準の場で回っていた経済が中国に代表される所得水準の場がこれに加わってきたことにより先進国側の貨幣水準の場が値崩れした.中国の貨幣水準場がこれに加わってきたのは80年代の始まる先進国側のアナログからなるメカトロ技術を基礎とした工業が飽和してきたために始まったデジタル化に起因すると考える.世の中ではデジタル製品はハイテクと思われているが,川下のデジタル家電は汎用部品化とオープンアーキテクチャと相まってアナログ製品のような技術の積み重ねを必要とせずむしろローテクであり,これこそが80年代に日本に負けた欧米の望まんとするところであったのではないか.経済の方では述べたように英米は金融工学を生み出し生活水準を維持することを考えだし,工業ではデジタル化を生み出し,いずれもソフトでハードを制御するようにすることで垂直統合的産業だったアナログ技術が水平分業化させることでとりあえずは新しい産業を生み出すことに成功したが,技術の積み重ねを必要としない水平分散型はコストダウンこそが工業の根幹たらしめ後進国の追随を容易としたことが原因であろう.
スポンサーの紐になった(ご機嫌伺いの内容しかかけない)マスゴミ,マスゴミによって作られた世論を自己判断せずに盲目的に追従する人々が多いのを憂います.そこにあなたはどこにいるのでしょうか?カメラ雑誌はその典型ではないか.撮像素子の色感度の非リニアリティによるカラーフィルター配置の不均一性と光飽和に起因する輝度差のあるアウトフォーカスでの不自然さに気づかないのだろうか?ブログでデジカメ写真貼付る以外自己主張する場がない人はデジカメを使うがよろしい.フィルムの製造,現像という国内の循環を奪うシステムを推進して自ら日本の凋落にとどめを刺せばいい.まだ分からない人は,今年GDPで日本を抜く国の人たちが自分たちはまだ発展途上国だからといいODAをもらいつつ,アフリカでは金をばらまいている国や,日本人技術者を短期高額契約で雇ってチュウチュウ吸うものをすってポイする反日国家に財産を貢いでください.



ハードオフ様々8

今回はPentaxP30Nです.85年のαショックの後に出されたカメラで,初期型のP30はプログラムとマニュアル露出しかできなかったのを,P30Nで絞り優先もできるように改良したものです.グリップも適度なサイズでAFのように大きくないので実用に向くカメラだと思います.ただ,PENTAXはMシリーズ以来可塑化しやすいプラスチックスリーブを巻き上げ系のアングルの固定に使っており巻き上げ不良になる傾向があります.今回捕獲した個体も夏になってから顕著になってきました.プラスチックが温度の上昇で粘りが顕著になったものと思われ,分解をすることにしました.

基本設計はMシリーズと同じです.80年代のカメラなのでコストダウンという言葉はあったと思うのですがまだお取り立ては厳しくはなかったのか,ミラーボックス内の内面反射対策も植毛のもので,またきちんとダイキャストボディーです.今時の家電のようなフレーム構造のカメラやもどきをみるとと萎えてしまいます.

Penrtaxは巻き上げレバー固定ネジは逆ネジになっているのを気をつけ軍艦部をはずします.ミラーボックスをはずせばMシリーズ同様のスリーブが見えます.やはり脆くなっていました.Mシリーズ同様スリーブはスペーサとしての機能はないので除去しました.
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#メモ:ガバナから来ている配線(赤,灰,白,茶)はプリズム側ではずした方が作業がラク



2010夏の気象のおさらい

2010夏の記憶で今年の夏は冷夏になるのではないかと予測したわけですが,見事はずれました.なぜ間違えたのか,その原因を考えてみたいと思います.一つにhttp://zuito.blog77.fc2.com/blog-entry-67.htmlで自身書いているように私の仮説では6月の気温が基準で,今年は6月が暑い年でなかったのに7月の暑さを考慮しすぎたことが原因でした.夏が暑くなる原因として日本のように海に囲まれる国は熱容量の大きい(湯たんぽとなる)海水温が因子と考えられるので気象庁のHPに過去の海水温のデータがあったので復習してみたいと思います.ここ10年で極端に冷夏だった年と暑かった年の代表として,前者は2003年と2009年,後者は2007年と今年を選びました.上で述べているように6月の海水温と8月の海水温を比べます.
6月初旬
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8月中旬
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各々
2003(冷夏)| 2007(暑夏)
-----------------------
2009(冷夏)| 2010(暑夏)
の平年との温度差です.

これを見ると暑夏の年は海水温が高いことから,湯たんぽ効果は大きいことが伺えます.これは関西の湿度が高いのも同様に瀬戸内海の上昇気流が降り注ぐのが原因と考えています.また6月の海水温が低いと8月が暑い傾向が伺えます.それでは7月はどうなのか見てみます.
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あまり相関がないように思われます.やはり6月の海水温と8月の海水温には相関が有りそうです.



ノーブルオブリゲーション

日本のメディアは何かしらスポンサーからのバイアスがかかっており,産経はその中でも顕著な新聞社であるが,今回紹介する”北野武が語る――「電車の中の化粧なんて、酔っぱらいの立ち小便と同じ」”は同監督のコメントのみが載せられている.

・今の人たちは情報を探しまくるんです。自分で追いかけるから、たどりついた情報は、たいしたことなくても、すごい情報だと思ってしまう

・それにみんな家畜のように、檻(おり)から檻へと動かされている。その構図が格差を生んでいるのに気づいていない

・今の日本って、品がいいとか悪いとか言わなくなったね。

・3回食べるのを我慢して1回にしなさい。その代わり千円のやつをゆっくり食う。服も同じ。昔の教育はそれを教えてたはずなんだけど



最後のコメントには”写真も同じ”と付け加えたいところだが,安ければいいという消費行動に向かわせる原因となったのは工業製品のデジタル化が一つの因子であろう.それをもたらしている国の水準に自分らから向かおうとしてるんだから訳ないわな.

後悔先にたたず,後悔役にたたず,後悔後をたたず



クジャクの羽根

日経BP社の記事「クジャクの羽根化」で考える日本的な商品開発の落とし穴のご紹介

 中国などの途上国をウイルスや病原菌に例えるわけではないが、後から猛烈な勢いで迫ってくるこれらの後発組に対して、何処か不調に陥ってしまった日本経済が競争力を長期的に維持し続けるために、有性生殖システムは一つのヒントにならないのであろうか?


経済を進化論の観点から捉えて議論している.私は熱力学の観点から経済を捉えてきた.直球でなく,変化球でものを捉えるのは行き詰まったときにはやる手法だし,今の日本にはそれが必要だと思ってきた.でも,最近は国民の多くが日本は今後どうやって食べていくのかについてまともに考えようとしないことに気がついたので,そのまま進んでもらえば作用反作用的に還ってくるものをそういう人から味わっていくのを見られると思っているので楽しみにしている.

後悔先にたたず,後悔役にたたず,後悔後をたたず



メイド・イン・ジャパン最終章?

DiamondOnLineの記事の表題”メイド・イン・ジャパン最終章?”より

 こうした完成車輸入による、コンパクトカーの「価格破壊」が日本で始まると、価格帯でガチンコ勝負となる軽自動車との間で、さらなる「価格破壊」が起こる。そして、軽自動車の海外生産の議論、または日本特有車である軽自動車の規定見直し(=小型車への統合)の議論も加速する。

そうなれば、本連載で以前から指摘しているように、日本国内での完成車製造拠点が減少→完全撤退、海外生産拠点近隣の地場業者での部品購入→日本のサプライヤーの事業の行き詰まりが加速する。

消費者としては、「(ある程度の品質を確保しているなら)安かろう良かろう」。だが、製造業としての日本自動車/二輪車産業界としては、「シャッター工場街」への道を突き進むことになる。  

 日本はいま、こうしたネガティブスパイラルの初期段階にいる。その渦は近年中に、業界関係者の予想を遥かに超えるレベルで加速すると筆者は見ている。世界各国での自動車産業界の実情に日々触れている筆者は、そうなると、確信している。日本の自動車業界関係者の皆様におかれては、早期に、それぞれの立場で、未来につながる決断をされることを願っている。


この危惧は4年前にはここでも懸念し続けてきたし,家電メーカではすでに通ってきた道だ.この前の経産省の産業構造ビジョンといい,ようやく社会がその状況認識に追いついてきたと思う.

またメイドインジャパンの最終章の大きな原因の一つであるデジタル製品の象徴的なデジカメともう一つのiPadについては反論or拒否反応or?でNewsweekの論説を引用したが,宮崎駿監督も件で一悶着有ったらしい.とはいえ,国民がデジタル製品を歓迎する理由の一つである安ければいいというような消費行動に疑問を感じないのだから,そのまま疑問を感じず続けてもらえばその結果がどういうことになるのか結論(まず考えられるのはそれをもたらしている国の水準での生活レベルへの移行)も早く出てくると思うので個人的には最近は楽しみな気もしている.おそらくまず直撃を食らうのは自分ではなくその疑問を感じていない人たち/それを助長する消費行動をしている人たちであろうと確信している.

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源流

先に紹介した経産省の成長戦略などほとんどの国民の目にとまることなく今回の選挙を迎えたのであろうと思われるが,やはりこれを読んだ多くの人がその実現性に疑問符を付けているように思う.或るサイトでは

そもそもわが国の産業が優れているという幻想の上に、相変わらず途上国型の成長モデルで成長産業や成長戦略を描いているわけで、そのこと自体が実現性はゼロだと思います。

とすら書いてしまっている.ここはソフトバンク系だったけか?にもかかわらず中身は私の書いてるのと同じことだ.わが国の産業が優れていなくなってしまったその源流は工業製品のデジタル化で後進国の追随を容易にしてしまったことであろう.選挙で単に批判票を入れたりするのでなく,きちんと国の行く末を考えた行動を国民が取らないとミッドウェーどころかガ島,アッツ島の玉砕を繰り返した歴史を今度は経済版で繰り返すことになろう.

行く末を考えた行動というと,ブログでデジカメ写真貼付る以外自己主張する場がない人が起こしてしまったこんな事件(なぜ撮り鉄たちは、“写欲”に負けてしまうのだろうか)もあった.デジタル化は工業的には同一品質の製品を安く,結果あまねく広く普及させるという点で究極の手法であるが,そんな誰でも持てる社会がもたらす因果まで思いもよらなかった一例であろう.格差社会はそれを防ぐために必要かもしれない.これをノーブルオブリゲーション(ノーブレスオブリージュ)という.

後悔先にたたず,後悔役にたたず,後悔後をたたず



ハードオフ様々7

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今月の収穫物は吉野町店で確保した写真のTokinaAF235(ニコンマウント/1050)です.このレンズはAT-Xシリーズではないものの90年代の同社を代表するレンズの一つとして知られています.

症状は後群のレンズ数枚にカビが確認されました.後群というのはレンズにとっては致命的な位置ですが,根の浅いカビと思われこの頃のレンズですので分解修理は可能と判断し持ち帰りました.

ネジロックがかかっていましたがアセトンで溶かし,進軍します.一番外側の溝で後群全体がとれ2番目の溝で次の群が外れます.これ以降のレンズはこのネジで共締めしてあるだけで,絞り直後の2枚のレンズのカビの到達しました.エタノールだけでは根治できなかったので過酸化水素水で根治しました.
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自分はニコン持ってないけど,実家の方にF3とかFMが有るので,父親にプレゼントしよう.



経産省産業構造ビジョン~日本は、何で稼ぎ、雇用していくのか~

経産省で2月から6回に分けて表題のようなことが経済界のトップを集めて議論されていたようだ.状況認識はここで書いていることと変わらない.まぁ産業界で働いている人間なら誰しもが分かることだ.
構造問題


ただ結論が異なってくる.この審議会は出席者を見れば分かるように産業界のトップだ.今の産業構造の延長にある形で軟着陸をしたい.しかしそれはこの報告書をみてみればその解をどこに見いだすことができるのだろう,とむしろ心配になるだけではないだろうか?なぜなら,かつては下のグラフの傾きがゆっくりとした右肩上がりだったのが,デジタル時代はすべて右肩下がりでそれも傾きが急.つまり次々に乗り移ることで右肩下がりを回避してきたが,だんだんとその乗り移る先がなくなってきている.
市場撤退

この報告書で触れられる"水平分散型”とは言い換えればデジタル化によるオープンアキテクチャとモジュール化であり,これが日本産業の行き詰まりの(主要な)原因の一つである.デジタル産業を支えるソフト開発のような労働集約型産業では今の人口をまかないきれないので,国が少子化を事実上容認しているのもこの国が生み出せる富がデジタル化で減少していくので分配人数が少ない方が生活レベルを維持できる,という算数に基づいていると思われる.デジタル化に付いていった場合の予測がそうなら,逆に舵を切ってみたらどうなるのだろう?そんな議論も見てみたい.審議会でもこの失われた20年はデジタル化に原因がある.なのにだから今後もデジタル化にくっついていこう,と言う結論には違和感を感じないだろうか.こういうところがこの手の結論ありきの利害者が委員の御用委員会と言う臭いがする.
エレクトロニクス産業


○経産省産業構造ビジョン2010の議事要旨(抜粋)
・世界で勝っている企業の典型は3つ。(1)ビジネスモデル戦略で完全に勝利したインテルとアップル。(2)強力の国家資本主義をバックに勝利したサムソン。(3)EMS。韓国や台湾が、日本が流出した工場の生産現場、技術、人材を全部かき集めて、スマイルカーブの底辺をスケールメリットで勝負して、何兆円の産業を築いている。

・技術で勝って、事業で負ける原因は多くある。一つはやはりオープン・クローズのビジネスモデル問題。しかし、このバランスをとるのは非常に難しい。技術を早く普及させるには、やはりオープン化、技術を渡すことになってしまう。企業業績が悪い時に、投資したお金をいち早く回収する必要がある。そのために、開発した商品を早急に普及しなくてはいけない。

・最先端のイノベーションを起こし続けて、優位に立つという前提に立てば、日本で設計開発、ものづくりを残し続ける可能性も多いにある。しかし、これは装置産業、組み立て産業のすり合わせの強い製品に限られる。ただし、装置産業において、せっかくブラックボックス化しても、装置メーカーを通して流出してしまうこともある。これではブラックボックス化をやるには、やはり超最先端のイノベーションを起こし続けるしかない。
付加価値